小学生の夏休みの宿題の定番 自由研究 徹底ガイド。失敗しないテーマの選び方

子どもの夏休み

子供たちの楽しい夏休みに暗い影を落とすのが「夏休みの宿題」ですが、中でも抜群の存在感を持ち誰もが敬遠したくなるのが「夏休みの自由研究」です。

夏休みの自由研究は、問題集やプリント、絵日記や読書感想文といったような、他の宿題とは根本的に異なります。
自由研究はまず研究題材を自分で決め、根気よく研究に取り組み、イラストや写真を駆使しながら自分の言葉で研究結果をまとめるという、いくつもの厄介な要素が盛り込まれているのです。

夏休みの自由研究につまづかないためには、まずは何といってもできるだけ早くテーマ(研究題材)を決めてしまうことが大切です。

自由研究は中長期戦になりますので、夏休み終盤になって慌ててテーマを決めていたのでは、間に合わなくなってしまう恐れがあります。取り組むテーマによっては、図書館や博物館に足を運んだり、材料を仕入れたりと、色々な「準備」が必要になってくることもあります。実際に取り組むのは少し後になるとしても、テーマだけは夏休みの開始と同時に決めるくらいの勢いでいってください。

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夏休みの自由研究の定番は?

さて、みなさんは夏休みの自由研究といえば、どんなものを思い浮かべるでしょうか?まず定番中の定番といえば「植物の栽培」ですね。

私は自由研究の引き出しが非常に乏しい子供でしたので、毎年何かしらの植物を育てて乗り切っていた記憶があります。去年はアサガオだったから今年はヘチマ、次の年はトマト、そのまた次の年はモヤシ・・・と、こんな具合です。

しかし今になって思うのは、もうちょっと色々な題材があったのではないかということと、同じ植物の栽培でも少しの工夫で自由研究としてのクオリティが上がったのではないかということです。

同じ植物の鉢を日陰と日向に置いて成長を比較するとか、肥料の種類や水の与え方を変えて成長を比較するとか、いろいろな工夫の仕方がありますね。「比較する」というのは研究の基本で、これを実施するだけで自由研究のクオリティは格段にUPします。

夏休みの自由研究も視野を広げれば、選択肢が広がる

そして、自由研究というと何故か理科系に偏りがちなのですが、視野を広げてみると面白い研究題材が見つかります。社会科系では地図を作ったり身近な産業について調べたり、工場見学などを受け入れている企業も多いので、ぜひ利用してみてください。
ボランティアや福祉、エコに関する研究も最近は人気のようです。

また、普段の生活に関することも立派な研究材料となります。毎日の食事について調べたり、家庭の節約術についてまとめたりするのも良いでしょう。ゴミの分別や掃除についての研究なら、お盆の大掃除のついでにできてしまうので、大変オススメです。

夏休みの自由研究は、誰もが頭を悩ませるものですから、インターネットにもアイデアを集めたサイトがたくさんありますし、公共の施設やショッピングセンターのイベントスペースなどでも、「夏休みの自由研究フェア」のようなイベントが開催されていることが多いですよね。

テーマ選びに困ったら、こういったツールも積極的に利用するようにしてみてください。考えも付かなかったような素敵なテーマが見つかるかもしれません。

前向きに取り組めば、よい夏の思い出になります!

夏休みの自由研究は厄介なものですが、前向きに取り組んでクオリティの高いものを仕上げれば、とても良い夏の思い出になります。

宿題だからと仕方なくやるよりは、ぜひ積極的に取り組むようにしたいですね。あまり斬新なテーマでなくとも、写真やイラストを上手に使ってキレイにまとめた自由研究は、それだけで何倍もクオリティが高まります。

自由研究はお子さんの宿題とはいえ、ある程度親御さんのサポートが必要になってきますので、親子で思い出作りをするつもりで、楽しく取り組みましょう。

気が重い、夏休みの自由研究

分厚い問題集に何枚ものプリント、絵日記に読書感想文・・・夏休みの宿題はどれを取っても気が重いものですが、なかでも処理に困るものといえば「自由研究」なのではないでしょうか。

私も小学生の夏休みには毎年自由研究の宿題が出て、中学生でも理科の宿題で自由研究を課せられたことがあり、大変頭を悩ませたことを思い出します。

自由研究は他の宿題と違って、まず「何を研究するか」を決めるところから始めなければなりません。これがなかなか難しいもので、毎年夏休みが来るたびに何とかアイデアを捻り出して片付けていても、だんだんとネタ切れになってきてしまいますよね。

加えて、周囲の子となるべくかぶらないように、学年相応の自由研究を・・・などと様々な制約が出てきて、余計にややこしくなるものです。

興味があるものを研究のテーマに!

興味のあることを研究するのはノッてくれば非常に楽しいものなのですが、夏休みの自由研究は「やらされている感」が抜けませんし、自分で達成感を感じられるほどの充実した研究をするとなると、ある程度の長期戦が要されますので、どうしても敬遠したくなりますよね。
しかし、敬遠し続けて夏休み終盤に重い腰をあげても間に合わないのが自由研究の怖いところです。

自由研究は中長期戦です。夏休みが始まってなるべく早い段階で、まずテーマだけでも決めてしまうのが良いと思います。

取っ付きにくい自由研究ではありますが、一度取り組み始めればあとはお子さん自身で流れに乗ってあっという間に出来てしまったりもします。研究題材を決めるところまでは、家族でアイデアを出し合ったりして、お子さんが積極的に取り組めるように導いてあげると良いでしょう。

夏休みの自由研究の定番は植物の観察日記

夏休みの自由研究には定番と言えるものがいくつかあります。誰もが一度はセレクトするであろう研究題材なので、「それは○年生の時にやったからなあ・・・」と候補から外れてしまいがちなのですが、ちょっとした工夫で新しい研究に変身してくれます。
まず定番中の定番といえば、植物の観察日記でしょう。
夏休みの自由研究といえば朝顔の鉢を思い出す方も少なくないのではないでしょうか。

朝顔の栽培は夏休みの自由研究以前に理科の授業に盛り込まれていることも多く、育てるだけでは自由研究にならないという場合もあると思いますが、日陰と日向に鉢を置いて成長具合を比較したりすると立派な研究になります。

また、朝顔は同じ種でも土のpHや花びら自体のpHによって変化すると言われているので、昨年の朝顔から取れた種で今年は何色の花が咲くかとか、1日の中で色の変化が見られるかどうか等を観察すると面白いですね。

野菜などを育ててみて、収穫後に料理したり、天体観測や天気の記録なども

花でなく野菜など食べられる植物を育てるのも面白いでしょう。
自宅で栽培した野菜とスーパーで買ってきた野菜の味を比べたり、収穫した野菜を使って料理をするのも良いですね。写真付きでまとめれば見栄えも良い自由研究になります。

天体観測や天気の記録も定番ですね。天体観測がしたいけれど星があまり見えない土地に住んでいるという場合は、明るく大きく変化がわかりやすい月の観測がオススメです。

天気に関する研究は、新聞の天気図と実際の天気を比較したり、天気図をもとに自分で天気予報をしてみたり、テレビ各局の天気予報を記録して的中率を比較したりするのも面白そうです。

夏休みの自由研究は、理科系のものが多い不思議

夏休みの自由研究というと、植物の観察日記に天体観測、昆虫採集やメダカの観察日記など、理科に関するものが多いと思いませんか?

小学校高学年にもなると、リトマス紙を使って身近なものの酸性・アルカリ性を調べたり、電気を使った実験をしたり、簡単なモーターを利用した車やロボットを自作する子までいます。

では、何故夏休みの自由研究には理科系のものが多いのかを考えてみましょう。

その理由は実はとても単純で、自由研究といえば実験や観察、実験や観察といえば理科・・・という先入観があるからです。
実験や観察は通常の理科の授業の中でも頻繁に盛り込まれているので、理科系の実験や観察なら自由研究として成り立つはずだというイメージがあるのです。

しかし、理科にとらわれているために夏休みの自由研究の題材が限られてしまっているというのもまた事実です。
理科系のテーマは確かに扱いやすいしアイデアも浮かびやすいのですが、毎年理科で自由研究をしていればネタも尽きてきますし、クラスメイトとかぶってしまいがちだという難点もあります。そうなると、研究題材のセレクトがますます難しくなってしまいます。

もちろん、ぜひ理科系の自由研究がしたいと決まっている子はそれで良いですし、市販の自由研究のためのキットなども理科系のものが多いので、それらを利用するのも良いでしょう。

ただ、自由研究のテーマが決まらず困っているような場合は、ちょっと理科を離れてみるといろんなアイデアが転がっていたりするので、色々調べてみると良いですね。

夏休みの自由研究アイディア 社会科編

夏休みの自由研究は、とにかく研究題材(テーマ)選びに困るものですよね。
ここでは、前項までに挙げた定番の自由研究以外の色々なアイデアについて紹介してみましょう。

理科に次いで研究題材に選びやすいのが社会科です。住んでいる街の地図を作ったり、身近な商店で取材をさせてもらったり、最近は工場見学なども流行していて受け入れている企業が多いようなので、家族で足を運んでみましょう。

親御さんのお仕事についてインタビューをするとか、福祉やボランティアについて調べたり、実際に参加したりするのも良いですね。

歴史関係も取り組みやすいと思います。研究題材となる歴史上の人物はそれこそ数え切れないほどいるので、誰か一人にスポットをあてて調べたり、ある時代について詳しい年表を作ってみたりすると、立派な自由研究の出来上がりです。

歴史漫画や歴史ドラマなどを一部資料として活用すれば、お子さんも楽しく取り組めるのではないかと思います。

自分年表や家族年表を作ってみるのも面白いですね。身近なテーマなので取り組みやすく、出来上がったものも良い思い出になります。
写真付きでまとめれば、素敵なアルバムになるでしょう。

個人的にオススメしたいのは防災センターでの体験記です。市町村などが運営する防災センターが近くにあるという方は、是非一度は足を運んでみてください。

消火器の使い方や火災の際の非難訓練、地震の震度などが体験でき、良い研究題材になると思います。公営の施設なので、入場料も無料だったりする所が多いですよ。

夏休みの自由研究アイディア 生活編

夏休みの自由研究というと、理科なり社会なり、なにか学校の勉強に関係のあることでないといけないような気がするものですが、身近な生活に関することでも立派な研究材料となります。

例えば夏休み中の食事について記録を取り、栄養素などを調べてみるのも良いでしょう。
毎日食事を作る親御さんとしては少し大変かもしれませんが、栄養バランスを分析したり、時にはお子さん自身が料理にチャレンジしてみたりすれば、充実した自由研究が完成するでしょう。

また、最近はエコ、節電などが必要とされている世の中ですので、家庭で実践しているエコや節電の裏技についてまとめたり、新たなエコ術節電術を開拓するなんていうのも面白そうです。自由研究をしながらエコや節電ができるので一石二鳥ですね。

キャンドルや石鹸など、生活に関わるものを手作りしてみるのも楽しそうです。女の子でしたら、化粧水なども良いですね。

今はこういったものの手作りキットなども売っていますし、インターネットで調べれば身近なものを使って作る方法も見つけることができますので、いろいろ探してみてください。

ゴミの分別について調べるのもオススメです。ゴミの分別は生活に密着しているだけでなく、環境のためにも大切なことなので、良い研究題材になります。

うまく誘導すればゴミの分別を実践する流れで大掃除まで出来てしまうので、親御さんにも嬉しい自由研究と言えますね。

クオリティの高い夏休みの自由研究を目指すために必要なこと

夏休みの自由研究、研究といえども所詮は宿題、とりあえず何かをやることに意義がある・・・確かにそれもそうなのですが、せっかくやるのならクオリティの高いものを作りたいですよね。

私が小学生の頃は、出来の良し悪しに関わらず、夏休みの自由研究や絵画工作などは全員分が掲示板や教室の棚の上に並べられることになっていたので、やっつけ仕事の自由研究を提出した年には何とも決まりの悪い思いをした経験があります。

それでは、クオリティの高い夏休みの自由研究とはどんなものなのでしょうか?
自由研究を見栄えよくまとめるコツは、ずばり「写真」や「絵(イラスト)」をたくさん盛り込むことです。極端な言い方をすれば、研究題材がそれほど凝ったものでなくとも、写真やイラストを駆使してキレイにまとめることで、自由研究のクオリティは何倍もUPします。

小学校高学年の頃、「夏休みのできごと新聞」という自由研究を提出したクラスメイトがいました。

内容は正直に言うと大部分は絵日記と相違ないもので、本人もそれを認めていたのですが、とにかく写真やイラストを絶妙に利用して、紙面の分割なども本物の新聞さながら、天気図やテレビ欄、時事コラムなどもあり大変リアルな新聞だったので、先生はもちろんクラス全員のハートをガッチリ掴んだハイクオリティな自由研究となっていました。

反対に、せっかく取り組んだテーマが良くても、まとめ方が適当だと自由研究の魅力は半減してしまいます。イラストが苦手でも、丁寧に描いて色を塗ったりすれば、それだけで見栄えが良くなるので是非がんばってみてください。

夏休みの自由研究、親がサポートすべき?

夏休みの自由研究は「宿題」なのだから、子供が自分の力で取り組むべき!・・・そう考えている親御さんも少なくないと思いますが、自由研究は子供だけで取り組んで解決するのが難しいこともあります。

何か調査をするとなると、図書館や博物館に足を運んだり、材料を入手したりと、親御さんの協力が必要になってきますよね。

そもそも自分で研究題材を見つけて、地道に実験や観察、調査に取り組み、記録に残すという一連の作業を、子供が一人でやるというのは簡単なことではありません。

親御さんや周囲の家族がいろいろとアイデアを出したりアドバイスをすることで、自由研究も充実したものになっていきますので、「宿題なのだから」とお子さんに一任するのではなく、ぜひ適度なサポートをしてあげてください。

お子さんが自分から何かに興味を持って積極的に自由研究に取り組んでいるのなら良いのですが、宿題だから仕方なく題材を選んで研究しているというケースも多いですよね。
自由研究は根気が要るものなので、イヤイヤやっていたのでは続きません。

でも、親御さんが一緒に研究に参加したり、観察や実験の結果を見て感想を言ってあげるだけで、一人でやるよりも楽しくなるものです。

博物館などに出かけることは、夏休みの自由研究ための調査というだけでなく、夏休みの思い出にもなりますので、ぜひ色々なところに足を運んでみてください。親御さん自身も、お子さんの自由研究を通して新たな発見をしたり、今まで興味のなかったことを考えるきっかけになったりもしますので、なかなか楽しいものですよ。