小学生はどこまでストイックに勉強すべきか?

勉強しない子ども

近頃の小学生は、親世代が小学生だった頃と比べて、とても厳しい環境に置かれていると思わざるを得ません。
受験戦争が前倒しになって、中学受験をする子は今や珍しくなく、小学校、果ては幼稚園でも「お受験」があるというのですから驚きです。

私が小学生だった頃にやっていた勉強といえば、学校の授業と宿題のほかには、せいぜいテストが返ってきたときに間違った問題を復習するくらいのものだったのですが、今の小学生は勉強熱心で、学習塾に通っている児童は高学年で37パーセントに達するそうです。

そんな子どもたちを見ると、「遊びざかりの頃からそんなに一生懸命勉強しなくてもいいのに」とか、「かわいそうだな」と思うこともあります。
しかし以前、学習塾に通っているという親戚の男の子(当時小学5年生)に「勉強は大変?」と尋ねたときに、「ううん、楽しいよ」と答えが返ってきたことが思い出されます。
そうか、この子は勉強が嫌いじゃないから、勉強することが苦痛にはならないのかと、当たり前のことなのに目から鱗が落ちる思いでした。

小学校から本格的な勉強がスタート


小学校に入学すると、いよいよ本格的な勉強がスタートしますね。ピカピカのランドセルに真新しい教科書とノートを入れて、子どもたちは嬉しそうに学校に通い、積極的に授業を受けます。
ところが、学年があがるにつれて、勉強が嫌い、授業がつまらないといった子が少しずつ増えてきます。勉強がどんどん難しくなり、わからないことが出てきて、それを解決しないでいると授業はさらに先へと進み、最終的にはテストでよい点がとれなくなって、勉強がイヤになってしまうのです。

中学生や高校生になれば、イヤでも勉強しなければならないのだから、小学生のうちくらいはのびのびと過ごさせてやりたいという気持ちの親御さんも少なくないと思いますが、小学校で教わる内容は、これから始まる長い勉強生活の基礎となる部分です。

「現代日本の小学生たるもの、ストイックに勉強一筋で励むべし!」とは言いませんが、ある程度の努力はやっぱり必要。
宿題をきちんとやる、テストの復習をきちんとやる、わからないことをそのままにしておかない等、最低限のことはこなしておいた方がよいでしょう。

小学生はどのように勉強をすればいいか?

小学生のときにどのように勉強に取り組めばよいかについては、家庭の方針や中学受験をするかしないかなどの条件によって変わってきますので、正解は一つではありません。また、子ども自身の性格なども深く関わってきます。

この時期の勉強については、「できるかできないか」「成績がよいか悪いか」の前に、勉強が嫌いにならないこと、自分から机に向かう習慣を付けること等、勉強に対する姿勢づくりの部分が大切です。
ここで勉強に壁を作ってしまうと、後々に大変なことになりかねません。逆に言うと、ここで基盤を作っておけば、中学高校と進学しても、自分から進んで勉強に取り組んでくれるようになります。

小学生時代の勉強と遊びのバランスがその先に繋がる


冒頭で紹介した親戚の男の子はいま中学2年生。週に2回の学習塾通いをしながら、バスケットボール部に入って、勉強に、部活に、遊びに、楽しそうに過ごしています。
彼を見るたびに、小学校時代から勉強と遊びのバランスがうまく取れていたのだなと感心してしまいます。だからこそ、勉強が嫌いにならずに、かつ苦手にもならずに、ここまで来くることができたのだなと思うのです。

教育とは本当に難しいものですが、大切な我が子の将来が明るいものになるよう、普段からよく親子でたくさんのことを話し合って、共に学ぶくらいの姿勢で、勉強に取り組むのがよいでしょう。頭ごなしに「勉強しなさい!」と叱るよりも、じっくりと話し合ったりなだめたりした方が、子どもはやる気を出してくれます。大らかに、そして時々は厳しく、子どもたちをしっかりと見守り、励ましていきたいですね。

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小学生の勉強はどこまで必要?

小学生にとっての「勉強」というのは、かつては主に学校の授業と自宅での宿題だけでも成り立っていましたが、今やその様相は大きく異なっています。幼い頃から塾通いをして中学受験を目指すという子も珍しくない現代の日本では、小学校高学年にもなると、実に37パーセントもの児童が学習塾に通っているそうです。

小学生のうちから熱心に勉強させることの是非については、人によって大きく見解が分かれるところでしょう。勉強ばかりしていると他の楽しいことや大切なことが疎かになってしまうという考え方もありますし、早いうちに勉強して中高一貫校や大学の付属校に入学することによって、その後の学校生活をのびのび楽しめるという考え方もあります。

どちらを選ぶかは、本人の意思もさることながら、本人が小学生である以上、ある程度は親の匙加減で決まることになります。

心身の教育を考えると・・・

個人的な意見を言うと、小学生のうちから遊ぶ時間も睡眠時間も十分にとれなくなるほど勉強するのは、あまり好ましくないように思います。遊ぶ時間や寝る時間は、育ち盛りの子どもの心身の健康にとって、とても大切なものだからです。

しかし、小学生のうちに「勉強する」習慣を付けておくことは、後々に大きな力となります。
また、小学生の段階で「わからない」ところを放置すると、学習内容が難しくなっていくにつれて、取り返しの付かないことになります。

小学生という時期には、自発的な「勉強力」を身に付けること、色々なことに好奇心をもつこと、何より勉強を嫌いにならないことを最大目標として、長い勉強生活の基盤を作っておくことが大切です。

小学校の勉強と親のサポート

みなさんは、小学校に入学したときのことを覚えていますか?真新しいランドセル、教科書にノート、文房具。あの頃、みなさんは勉強が嫌いでしたか?
いいえ、そんなことはないはずです。これから学校でいろんな勉強をしていくことに、小さな不安はあっても、ワクワクしていたことでしょう。

最初から勉強が嫌いな子どもはいません。子どもは新しいことを知ったり、できるようになるのが好きなので、小学1年生になったばかりの頃は、嬉々として授業に参加している子がほとんどです。中には、集中力が続かず途中でそわそわしてしまう子もいますが、授業が嫌いで鉛筆を握るのも嫌だという子はほぼいません。

子どもがだんだんと勉強嫌いになっていく理由

それなのに、なぜ子どもはいつしか勉強が嫌いになってしまうのでしょうか?それは、「退屈だから」、そして「わからないから」という理由が圧倒的に多いようです。
ひとたび勉強を嫌いになってしまうと、当然ながら積極的に勉強に取り組まなくなりますから、わからないことが増え、成績も落ちてしまいます。成績が落ちると益々勉強がつまらなくなり、どんどん勉強が嫌いになってしまうます。

どうすれば、勉強を退屈に思わないか

ではどうすればよいか?
勉強を退屈だと思わないように、取り残されて嫌いになってしまわないように、周囲がしっかりとサポートしてあげればよいのです。

学習内容に興味を持つことができれば退屈だとは思わないし、わからないことをその都度解決してテストで結果を出せれば、勉強が楽しくなります。小学生は、好奇心も向上心も旺盛な時期。その特性を活かしてやればよいのです。

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小学生の勉強と親のサポート

小学生といえば、1年生になったばかりで6歳、6年生で卒業するときでも12歳。日に日に成長して、大人顔負けの物言いをするようになっても、まだまだ親としては心配で頼りない年齢の子どもですよね。
勉強は自主的に取り組む方がよいですが、小学生という時期の子どもたちに、「セルフコントロールをしっかりやって計画的に勉強しなさい!」などというのは、過酷を通り越して無謀です。

勉強しなさいはNG!


小学校、中学校、高校、大学という長い長い勉強生活において、小学生は勉強初心者です。自主性のなさを責めるよりも、しっかりとサポートしてあげることが重要です。
宿題をみてあげる、「勉強はどう?わからないところはない?」と声をかけてあげるなど、親も一緒に勉強するくらいの気持ちで接してみてください。

頭ごなしに「勉強しなさい!」と叱りつけるのはご法度です。
私自身にも経験がありますが、「勉強しなさい」と言われれば言われるほどやりたくなくなるのが子どもの性(さが)です。やろうと思っていたときに「勉強しなさい!」と来たときなどは、最悪の気分になります。あくまで大らかに見守るスタンスで、子どもに勉強を促してあげてください。

子供がいろいろなことに興味を持てるように

子どもがいろいろなことに興味を持てるように導いてあげることも大切です。どこかに遊びに行ったり、本や漫画、テレビなどを一緒に見たりするのもよいですね。
勉強に役立つ漫画やテレビもたくさんありますよ。小学生は育ちざかりの遊びざかり。勉強のストレスを溜めないためにも、思いっきり遊ばせてあげてください。

小学生はどこで勉強する?

難関校に合格した子どもたちが、普段どこで勉強をしているかという調査で、意外な結果が出たというニュースを目にしたことがあります。
過酷な受験戦争を乗り越え、見事合格を勝ち取った子どもたちの多くは、静かな勉強部屋でなく、家族が集まるリビングやキッチンで勉強していたというのです。

意外に多い?リビング勉強派


実は私もかつて「リビング勉強派」の子どもでした。自分の部屋だと、漫画に音楽プレーヤー、ラジオなどの誘惑が多かったのと、何より一人で黙々と勉強をするのが辛かったのです。
また、息抜きにとリビングやキッチンに向かってしまうと、自分の部屋に戻るまでにかなりの時間がかかるので、最初からリビングで勉強してしまおうと考えたのです。
誘惑の多さという点では、家族とのおしゃべりやテレビなど、リビングにもたくさんの不安要素があるのですが、私はなぜかリビングの方が格段に集中できました。

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家族が集まる場所で勉強をするメリット

家族がいる場所で勉強をするメリットは、何と言っても寂しくないこと、リラックスして勉強できることなどがあります。騒がしいところで勉強することによって、結果的に環境に左右されない集中力が身に付くという意見もあるようですね。

小学生の場合、一人で静かに集中して勉強するのが難しいこともありますし、近くに家族がいれば、わからないところを尋ねることだってできます。
親御さんとしても、子どもが勉強している様子を見守っていられるので安心できますね。「せっかく勉強部屋があるのだから」「一人で勉強する力を身に付けて欲しい」と思っても、小学生の段階ではまずどんな形でも勉強を習慣付けることが大切なので、温かい目で見守ってあげてくださいね。

中学受験と学習塾・家庭教師


小学生のうちから、学習塾に通ったり家庭教師を付けたりしている子どもは、昔は大変珍しかったものですが、今はかなり一般的になっていて、小学校高学年ともなると37パーセントの児童たちが塾通いをしているというデータがあります。
英語塾やそろばん塾なども加えると、かなりの数値になるでしょう。

最近の小学校の勉強は、塾や家庭教師を利用しなければついていけないのか?というと、そういうわけではありません。
ただ、学習塾や家庭教師という学校以外の学習ツールが世間に浸透して、皆が気軽に利用するようになったことと、「中学受験」をする子が増えてきたということが、小学生の勉強スタイルに影響を与えたと考えられます。

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中学受験には独自の知識が必要

特に中学受験においては、確かに出題される問題は小学生の学力で解ける内容なのですが、独特の解答スキルを要するものがあります。
たとえば「つるかめ算」や「濃度算」。これらは小学校で習う算数の知識を駆使して解くことができますが、とかく中学受験においてよく出題されるので、学習塾などでは確立された解答パターンを用いて、何度も何度
も繰り返します。

難関中学を目指すなら、家庭学習だけではダメ

はっきり言ってしまうと、中学受験、特に難関校と呼ばれるような学校への合格を目指す場合、学校の勉強と自宅学習だけでは手詰まりになることも起こり得るでしょう。
その場合は、学習塾や家庭教師を上手に利用するのは、効率よく勉強するために役立ちます。

中学受験に限らず、勉強する習慣をつけたい、勉強が遅れがちなので何とかしたいという場合にも、学習塾や家庭教師は有効です。
無理のないペースで通う(来てもらう)のがよいでしょう。

通信教育ってどうなの?

学校の勉強だけでは何となく心もとないけど、学習塾や家庭教師はまだまだ先でいい・・・そんな考えをお持ちの親御さんも多いですよね。
何か自宅で勉強できるような教材をと、書店に足を運んでみたものの、どれを選んだらよいのかわからない。そんな方には、「通信教育」がオススメです。

通信教育には色々なパターンがあって、問題から解答までがセットになっていて自分で答え合わせをするパターン、解答を本部に送って答え合わせをしたものと解説が返ってくるパターン、最近ではメールやFAXで解答解説のやりとりをするものもあります。

市販の問題集より選ぶ手間は省ける

自宅で問題を解くならば市販の問題集を使えばよいじゃないかという気もするのですが、通信教育にはやはりいくつかのメリットがあります。まず、「問題集や参考書がありすぎて何を選んだらよいのかわからない」という心配がないこと。

教材がそのまま参考書&問題集の役割を果たすので、月々の費用はかかりますが、結果的に書店であれこれ買うよりも安上がりだったりします。
また、答え合わせや解説を行ってくれる通信教育ならば、「自分が解いたものに対するレスポンス」があるので、子どものモチベーションを維持しやすいというメリットもあります。

塾や家庭教師よりも自主性が求められます

ただ、通信教育は手軽ではあるのですが、塾や家庭教師よりは自主性が求められるので、せっかく始めたもののあまり手を付けずにどんどん溜まっていくとか、いつのまにか止めてしまったという事例もよく聞きます。
ある程度は親御さんがしっかり管理してあげることが必要ですね。

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小学生の勉強のポイント まとめ

「小学生が勉強する内容はそこまで複雑ではないし、勉強は中学生になってから本腰を入れてやれば問題ないだろう」と思われている方がいるかもしれません。
確かに、中学受験をする場合などを除いては、学校の授業をきちんと聞いて、宿題や復習をこなしていれば、極端に勉強が遅れてしまうというケースは少ないでしょう。

しかし、小学校の勉強は、中学や高校で複雑な問題をこなしていくための土台となる部分です。ここを疎かにしてしまうと、いつかどこかで行き詰まることになります。
掛け算九九をしっかり覚えていないと、桁数の多い計算問題は解けません。
掛け算がわからないのに割り算は解けません。計算が苦手だと、文章問題も解くことができません。

わからないことをわからないままにしない


受験などの目標がない場合、小学生の勉強に学校で教わる内容以上のハイレベルな水準を求める必要はないのですが、わからないことや苦手なことは、なるべく早いうちに解消しておくに越したことはありません。
わからないことが増えると、子どもは勉強が楽しくなくなり、結果的には勉強が嫌いになってしまいます。

とはいえ、小学生ですから、勉強と遊びのバランスは大切にしてください。子どもは興味のあることには全力で打ち込みますから、遊びの中でいろいろなことに興味を持ち、勉強に発展していくような形が理想ですね。また、遊びと同じように勉強を楽しむ姿勢が作れるとよいですね。

 


 

これらのことを家庭でお父さん・お母さんで行うのは、難しいかもしれません。
そんな場合は、塾や家庭教師を検討してみるといいかもしれません。

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